企業の競争力の源泉=開発技術を守るには ~知的財産マネジメント~
ワシントン時事によると、米国務省当局者は1月25日、バイデン政権では中国を競争相手とみなし、『技術』が米中競争の中心と考えており、「中国は技術的な優位を得るためにどんなことでもしようとする」と指摘しています。知的財産の窃取や産業スパイ、技術移転の強制などに警戒感を示しているそうです。米国の技術が中国の軍備増強や人権侵害の助長に使われないようにするとも訴えています。
参考:時事ドットコムニュース
高度な技術、最新の技術、ノウハウはつねに良くも悪くも世の中を変えてしまうほどの大きな価値をもっております。
Contents
技術のプロテクトについて/h2>
会社の財産である開発成果物(技術)を保護する場合は、
◇ 特許権での保護
◇ 機密管理でのノウハウ保護=不正競争防止法
◇ 公知化での保護
に分類し、その技術をプロテクトする必要があります。発明は特許法により権利化することにより保護でき、ノウハウは不正競争防止法の営業秘密により保護できます。また、公知化は他社の権利取得を排除するためにも重要です。しかしながら、ノウハウの機密管理は難しく、その流出を完全に阻止するためには多大な労力と費用が必要です。
開発成果物(技術)の保護活動
① 開発成果物の発掘活動
開発成果物の届出書(報告書)への記載の徹底指導により見える化を図る
② 開発成果物の権利取得の必要性の有無
開発成果物を棚卸しを実施し、特許出願し権利取得するか、又はノウハウとして機密管理するかの判断を行う
③ 特許出願
経費の有効使用を前提とし、特許出願戦略を策定。国内出願及び外国出願を行う
④ ノウハウ管理
技術ノウハウの流出の防止の管理体制を構築する
⑤ 公知化
開発成果物の特許性、製品/技術の寿命、他社参入の可能性等を判断し、HP等の媒体を利用した開示により、第三者の特許権利化を阻止する
まとめ 知的財産マネジメントチャート
自社の開発成果物について以下のチャートを検討してみてください。
自社の開発成果物(技術)の管理についてぜひ取り組んでいただけたらと思います。